いま改めて、筋膜とは何か?

近年、「筋膜」という言葉を耳にする機会が増えました。
テレビや雑誌、SNSでも取り上げられ、「筋膜リリース」という言葉だけが一人歩きしている印象もあります。
では実際に筋膜とは何なのか。
そして、なぜ今、筋膜が注目されているのか。
あらためて整理してみたいと思います。
筋膜とは
「筋肉を包む膜」ではない筋膜は、単に筋肉を包んでいる薄い膜ではありません。
筋膜とは筋肉・骨・関節・内臓・神経・血管などを含め、全身を立体的につなげている結合組織のネットワークです。
一部だけを見れば「膜」ですが、全体としては
- 身体の形を保つ、支える
- 力を伝える
- 感覚を伝える
といった役割を担っています。
つまり、身体を一つのユニットとしてまとめ上げて連動させている組織と言えます。
筋膜は「感覚の組織」でもある
筋膜の大きな特徴の一つが、非常に多くの感覚受容器を持っていることです。
筋膜には
・圧
・伸び
・滑走
・微細な動き
を感じ取るセンサーが豊富に存在しています。
そのため、筋膜の状態が変わると
・違和感
・重だるさ
・張り
・痛み
として自覚されやすくなります。
「レントゲンでは異常なし」「筋肉や関節だけ見ても説明がつかない」そういった不調の背景に、筋膜の状態が関わっているケースは少なくありません。
なぜ筋膜は硬くなるのか
筋膜は本来とても滑らかで柔軟性のある組織です。
しかし
・同じ姿勢が長時間続く
・偏った体の使い方
・過去のケガや手術
・ストレスや自律神経の影響
などが積み重なることで筋膜の滑走性が低下し、動きにくい状態になります。
この変化は、必ずしも「強い痛み」として現れるとは限りません。
最初は
・朝、動き出しにくい
・疲れが抜けにくい
・理由は分からないが不調が続く
といった曖昧なサインとして現れることが多いのです。
部分ではなく「つながり」で身体を見る
筋膜の特徴は、一か所の影響が別の場所に現れることです。
例えば
・腰の違和感の背景に、股関節や足部の筋膜の影響がある
・肩の動かしにくさに、胸郭や首の筋膜の緊張が関係している
こうしたことは珍しくありません。
だからこそ、「痛いところだけをどうにかする」という考え方では変化が続きにくくなります。
筋膜を入り口に、身体全体のバランスとつながりを丁寧に読み取る視点が重要になります。
今、あらためて筋膜を見る意味
情報が溢れ、セルフケアや対処法も簡単に手に入る時代です。
それでも不調が繰り返される方が多いのは、身体が発している微細な変化やサインが、見過ごされやすくなっているからかもしれません。
筋膜は、そのサインを非常に正直に反映します。
今あらためて筋膜を見ることは、「不調をどう消すか」ではなく、身体が今、どういう状態にあるのかを理解することにつながります。
それが、安心して日常を過ごすための大切な一歩になります。
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