冷え性は “血流” だけの問題ではありません

その冷え性の症状、温活グッズや漢方を試して改善していますか?
「靴下を重ねて履いても足先が冷たい」
「生姜湿布や漢方を試したけれど、根本的には変わらない気がする」
「冷房の効いた部屋に長くいると、手足だけがいつまでも冷えたままになる」
こうした冷えに対して、すでにさまざまな対策を試してきた方は多いのではないでしょうか。
温活グッズや食事、漢方薬など、一般的に「血流を良くする」とされる方法を試しても、思ったほど改善しなかったという経験を持つ方も少なくありません。
冷え性の背景には、血流以外にも関わっている組織があります。
それが、皮膚のすぐ下にある「浅筋膜」です。

冷え性の一般的な原因-血流とは
冷え性について調べると、多くの場合「血流の悪さ」が原因として説明されます。

体の中心部で作られた熱は血液によって全身に運ばれており、特に手足の先のような体の末端は、血流が滞りやすい部位です。
血流が悪くなると熱がうまく運ばれず、冷たさを感じやすくなります。
このため、冷え性対策としては、入浴や運動、食事の工夫などを通じて血流そのものを改善する方法が広く知られています。
これらは確かに一定の効果があり、間違ったアプローチではありません。
血流だけでは説明できない冷えがある
一方で、血流を改善するケアを続けても、冷えがなかなか戻ってこないというケースもあります。
運動を増やしても、食事に気をつけても、体の表面的な冷たさだけがなかなか変わらないという感覚を持つ方もいらっしゃるかもしれません。
このような場合、血流そのものは改善していても、その血流を実際に皮膚表面まで届ける「調整の仕組み」自体に課題がある可能性があります。
この調整の仕組みに関わっているのが、浅筋膜です。
浅筋膜とは-皮膚の血流を支える、もう一つのシステム
浅筋膜は、皮膚のすぐ下、脂肪組織の中に薄く広がっている膜状の組織です。
この層には毛細血管が豊富に分布しており、皮膚表面の血流量を細かく調整する役割を担っています。
外気温の変化や体内の状態に応じて、浅筋膜内の血管は収縮・拡張を繰り返し、熱を逃がしたり、逆に閉じ込めたりすることで、体温を一定に保とうとしています。
これは自律神経の働きと連動しており、皮膚-体温調節系という一つのシステムとして機能しています。
浅筋膜は、皮膚がなめらかに動くための「滑走性(=すべり)」も担っており、この滑走性と血流調整の機能は密接に関わっています。
浅筋膜の滑走不全が体温調節に与える影響
浅筋膜の線維が硬くなったり、層と層の間の滑走性が低下したりすると、この層を通る血管にも影響が及ぶと考えられています。
血管そのものに問題がなくても、周囲の組織が硬くなることで血流の通り道が物理的に制限されたり、血管の収縮・拡張をコントロールする自律神経の情報伝達がスムーズに行われにくくなったりする可能性があります。
これが、運動や食事といった全身的なアプローチでは改善しにくい、局所的な冷えの一因になっていると考えられます。
特に、特定の部位だけが冷たい、左右で冷え方に差がある、といった場合は、その部位の浅筋膜の状態が関係していることがあります。
皮膚-体温調節系へのアプローチ-筋膜の視点
当院の筋膜へのアプローチでは、体を表皮、真皮、脂肪層、浅筋膜、深筋膜といった層構造として捉え、不調がどの層に起因しているのかを評価していきます。
皮膚-体温調節系に関わる内部障害へのアプローチでは、冷えを感じる部位だけでなく、その血流調整に関連する特定のポイントの浅筋膜を評価し、滑走性が低下している箇所に直接アプローチします。
問診で症状の経過や生活習慣を伺い、触診で皮膚の動きや組織の硬さを確認した上で、必要な部位に絞って施術を行うことで、血流改善ケアだけでは届きにくかった、滑走性そのものの回復を図ります。
FAQ
- 冷え性と浅筋膜にはどのような関係がありますか?
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浅筋膜には皮膚の血流を調整する血管網が分布しています。この層の滑走性が低下すると、血流の調整機能に影響が及び、冷えとして表れることがあります。
- 運動や食事で改善しない冷えはどう考えればいいですか?
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全身的な血流改善で変化が乏しい場合、血流そのものではなく、血流を皮膚表面まで届ける浅筋膜の滑走性に課題がある可能性があります。
- 浅筋膜への施術で冷えは改善しますか?
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滑走性が低下している部位の浅筋膜にアプローチすることで、血流調整機能の回復をサポートできる可能性があります。個々の状態により異なるため、評価のうえで判断します。
- 冷えはどの部位の浅筋膜が関係していることが多いですか?
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部位により異なります。
特定の部位だけ冷たい、左右差があるといった場合、その部位周辺の浅筋膜の状態が関係していることがあります。
まとめ
冷え性は「血流が悪いから」という説明だけで片付けられがちですが、その血流を実際に皮膚まで届けている浅筋膜の状態も、見落とされやすい重要な視点です。
温活や運動を続けても改善しない冷えには、この調整の仕組み自体に課題がある可能性があります。
多治見市の「たじみ筋膜整体FLOW」では、理学療法士として13年以上の臨床経験を持つ施術者が、筋膜へのアプローチで、浅筋膜をはじめとした筋膜全体の状態を丁寧に評価しています。
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