変形性膝関節症と筋膜

膝が痛くて整形外科を受診したのに、
「軟骨が少し減っているけど年齢的なものですよ」
「痛み止めを飲んで様子を見ましょう」
と言われて帰ってきた——そんな経験はありませんか。
検査で異常が見つからない、あるいは見つかっても「手術するほどではない」と言われる慢性的な膝の痛みは、50〜70代の女性に非常に多いお悩みです。
この記事では、なぜ膝の痛みが長引くのか、筋膜という観点からそのメカニズムを解説します。
変形性膝関節症とはどんな状態か
変形性膝関節症とは、膝関節の軟骨がすり減り、骨同士が近づくことで痛みや動きの制限が生じる状態です。加齢・体重・筋力低下・使いすぎなどが主な要因とされており、日本では推定2,500万人以上が罹患していると言われています。
症状としては、以下のようなものが代表的です。
- 階段の上り下りで膝が痛む
- 立ち上がりの最初の一歩が痛い
- 長時間歩いた後に膝がだるく重い
- 膝の内側(もしくは外側)が慢性的に痛む
- 正座や深くしゃがむ動作がつらい
これらは軟骨の変性や炎症が原因のひとつとして挙げられます。
しかし、実際の臨床では「レントゲン上の変形の程度」と「痛みの強さ」が必ずしも一致しないケースが多くあります。
軟骨がかなり減っていても痛みが少ない方もいれば、軽度の変形でも強い痛みが続く方もいます。
この「ずれ」を理解するうえで、筋膜という視点が重要になります。
なぜ膝の痛みに筋膜が関係するのか
筋膜とは、筋肉・腱・骨・神経・血管など、体のあらゆる組織を包んでいる結合組織の膜です。
全身を一枚のスーツのように覆っており、隣接する組織同士の動きをスムーズに伝える役割を担っています。
筋膜は正常な状態では柔軟に伸び縮みしますが、姿勢の偏り・使いすぎ・外傷・長期の炎症などが続くと、コラーゲン線維が絡み合って硬くなってしまいます(これを筋膜の「高密度化」と呼びます)。
膝の場合、問題は膝だけにあるとは限りません。筋膜は体全体でつながっているため、以下のような離れた場所の硬さが、膝関節への負荷として蓄積されます。
たとえば、以下のような場合がみられます。
- 股関節周囲の硬さ:動きが制限されると、その分の負担が膝に集中します
- 足首の硬さ:可動域が下がると、着地のたびに膝へ過剰な衝撃が加わります
膝に症状があっても、原因が膝だけとは限らない——これが筋膜にアプローチする際の基本的な考え方です。
膝だけを治療しても改善しない理由とは
「膝に電気をあてて、マッサージして、湿布をもらって帰る」という処置を繰り返しても、なかなか改善しないと感じている方は少なくありません。
その理由のひとつが、原因の場所と症状の場所がずれているケースへの対応です。
筋膜の評価をせずに膝周囲だけにアプローチしていると、痛みの根本にある張力のアンバランスは残ったままになります。
湿布や電気療法は炎症や局所の痛みを一時的に和らげる効果はありますが、筋膜の高密度化を解消するものではありません。
また、膝をかばう姿勢が長く続くと、体の他の部位にも二次的な筋膜の硬さが生じ、症状が広がっていくことがあります。
腰痛や股関節痛を合併している方の多くは、このパターンに当てはまります。
改善のためには、膝の局所だけでなく、全身の筋膜の状態を評価したうえで、どこに問題の起点があるかを特定するアプローチが必要になります。
筋膜へのアプローチが向いているケースとは
以下のような方は、筋膜へのアプローチが有効なことがあります。
- 整形外科で「様子見で」と言われているが、痛みが半年以上続いている
- 膝の治療を続けているが変化を感じられない
- 腰・股関節・足首など、膝以外にも不調を抱えている
- 長年の姿勢の癖や、過去のけがの後遺症が気になっている
筋膜整体では、痛みが出ている場所だけでなく、全身の筋膜の動きを評価します。
どの部位の硬さが膝への負担につながっているかを特定し、その部位に直接アプローチすることで、膝の状態が変わってくるケースがあります。
なお、筋膜アプローチは整形外科的な治療と相反するものではありません。
医療機関での診察を受けながら、並行して筋膜の状態を整えていくことが、結果として改善を早めることにつながると考えています。
当院での施術の流れと特徴
たじみ筋膜整体FLOWでは、初回は問診と全身の筋膜評価を行います。
皮膚をはじめとした浅い層から筋肉など深い層に至るまで、組織別に細かく触り分けて高密度化した膜組織にアプローチします。

痛みが落ち着いてきた段階では、Animal Flowなども取り入れたセルフケア指導も行い、再発しにくい体づくりまでサポートします。
よくあるご質問(FAQ)
理学療法士による
「筋膜から健康を作る整体院」
以下の症状でお悩みの方へ
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